共働き夫婦の割合が多くなり、家事や育児は夫婦での分担が一般的になりました。仕事と家庭の両立を目指し、どう役割を分けるかは、家族が円満に暮らすための大切なポイントでしょう。 適切な家事分担には、夫婦仲をよりよくする、家族の時間を増やすことにつながるなどのメリットがありますが、家族全員にとって理想的な分担は簡単ではありません。 この記事では、共働きの夫婦におすすめの家事分担の方法や、効率的に家事をこなすヒントを紹介します。あなたの家庭に合った家事分担のあり方を考え、より充実した生活を送るためのきっかけにしてください。
近年、共働き世帯が増加しています。
厚生労働省の調査によると、2022年には共働き世帯の数が専業主婦(夫)世帯の約2.3倍になっています。
しかし、総務省の調査によると、2021年に6歳未満の子どもがいる共働き世帯が家事などにかける1日あたりの時間は、妻が6時間32分、夫は1時間57分でした。家事や育児の負担割合には、まだ偏りがあることがわかっています。
特に正社員同士の共働き世帯では、夫婦の一方が仕事と家庭の両立に悩み、自身のキャリアをあきらめざるを得ないケースもあるようです。
これらの問題を解決するためには、夫婦でお互いの状況を理解し、バランスよく家事分担を行うことが必要になります。また、家事を効率化したり外部サービスを活用したりすることも有効な手段です。
共働き夫婦が家事分担で悩む背景には、大きく3つの理由があります。
【理由1】家事分担の考え方に差がある
家事分担の考え方の違いが原因のケースもあります。たとえば夫婦の一方に「家事は女性の仕事」という意識があったり、家事の大変さの認識に差があったりすると、一方はやっているつもりだけれど、もう一方からは不十分に見えるなどの問題が出てきます。
【理由2】夫婦間のコミュニケーションが不足している
家事や育児、仕事で忙しい毎日の中で、夫婦間のコミュニケーションが不足することもあるでしょう。お互いの状況や体調などを把握できていないと、家事への取り組み方だけを見て「できている」「できていない」と判断してしまうことがあるかもしれません。結果として、一方に負担がかかり過ぎてしまうこともあるでしょう。
【理由3】分担方法が合っていない
具体的なルールを決めずに「できる人がやる」「得意な人が担当する」などとすると、一方に負担が集中してしまうことがあります。さらに、夫婦だけで家事分担をしてどちらかに無理が生じるケースも考えられます。
家事や育児は、自分たちだけでやり切らなくてはいけないものではありません。円滑な家事分担のためには、まず現状を把握し、家族で協力しつつ「家族以外の人(や家電・サービス)に頼る」という選択肢が持てるとよいでしょう。次のセクションでは、家族で取り組みたい、具体的な家事分担の方法について詳しく説明します。
共働き夫婦が家庭に合った家事分担を話して決めるときには、次の3ステップで進めるのがおすすめです。
【ステップ1】家事を「見える化」する
まずは家事の全体像を把握しましょう。日々の家事を洗い出し、リスト化します。
家事リストの例:
1. 料理
・朝食、夕食の準備
・弁当づくり
・食器洗い
2. 掃除
・リビング、キッチン、寝室の掃除機がけや拭き掃除
・風呂場やトイレなど水回りの掃除
3. 洗濯
・洗濯機をまわす
・洗濯物を干す、たたむ、収納する
・アイロンがけ
4. 買い物
・食材の買出し
・日用品の補充
5. ゴミ捨て
・家中のゴミ集め、分別
・ゴミ出し
【ステップ2】分担のルールを決める
次に、それぞれの家事をどちらが担当するか決めます。たとえば、次のような分担方法があります。
●得意不得意を考慮して分ける
●時間帯で分ける(朝型・夜型に合わせて)
●曜日で分ける
ステップ1の家事リストを基に優先順位を5段階などで定め、上の3つからお互いにとってストレスにならない分担方法を話し合って決めましょう。
忘れないよう、家事分担表をつくってみるのもおすすめです。
【ステップ3】コミュニケーションをとる
家事分担のルールを決めたら、次のようなコミュニケーションをとることで、気持ちのよい家事分担を目指しましょう。
●定期的に話し合いの機会を設ける
月に1回など、家事分担について話し合う時間を設定します。これにより、言いたいことを言い合える関係を作りましょう。
●感謝の気持ちを具体的に伝える
相手の家事への貢献に対して、「今日の夕食、美味しかったよ。ありがとう」など具体的に感謝を伝えることが大切です。相手の家事の取り組み方に不満があった場合も、まずは感謝を伝えたうえで、「こうしてほしい」とお願いしてみましょう。
●ストレスレベルを数値化して伝え合う
0(ストレスなし)から10(極度のストレス)までの数値で、自分のストレスレベルを伝え合います。たとえば、「今週は仕事が忙しくて、ストレスレベルが8なので、家事負担を少し減らしたいです。」などです。
具体的な数値とその理由、そして必要なサポートを言葉にして伝えることで、お互いの状況をより理解しやすくなります。
家事の優先順位に合わせて、分担を考え直すことを視野に入れてもよいかもしれません。
また、相手の家事を代わりにする日を決めるなど、お互いに休めるタイミングを作ることも、家事分担を円滑に回すコツです。
共働き夫婦にとって、家事の時短は重要なテクニックです。効率的に家事をこなすことで、家族との時間を増やせます。家事の効率化のためのテクニックを3つご紹介します。
・家電を活用してみる
まず時短家電の活用が挙げられます。たとえば、ロボット掃除機、食洗機、衣類乾燥機などです。
最近のロボット掃除機は性能も上がっているため、床を掃く手間が大幅に減ります。食洗機を使えば食器洗いの時間を削減できますし、衣類乾燥機があれば天候に左右されずに洗濯物を乾かせます。
・料理は週末に作り置きする
次に、週末の作り置きもおすすめです。
野菜の皮むきや肉の下味付けなどの下ごしらえを済ませておくと、平日の調理時間が短縮できます。また、常備菜をまとめて作っておけば、平日の副菜として活用できます。作り置きした料理を、小分けにして冷凍しておくのもよいでしょう。
・ネットスーパーや生協を利用する
ネットスーパーや生協も時短に役立ちます。店舗に行くことなく買い物ができるため、時間を節約できます。飲料水や米などの重い商品も注文できるため、店舗から持ち帰る手間が省けます。定期購入にすれば、日用品などが決まったタイミングで自動的に届くので、買い忘れの心配もありません。
共働き夫婦にとって、家事代行サービスの利用は家事負担を減らすのに有効な選択肢の一つです。「自分たちでできること」「誰かにお願いしたいこと」を整理し、必要に合わせて活用するとよいでしょう。
家事代行サービスには、次のような種類があります。
・掃除代行
・料理代行
・洗濯代行
・買い物代行
これらのサービスを上手に組み込むことも考えてみましょう。
また、生活を広くサポートしてくれる、くらしのコンシェルジュサービスもあります。たとえば、美容院のリサーチや旅行の企画、大切な方へのギフト選び、子連れOKなお店の予約など、細かいけれど頼りたいあれこれのほか、くらしを豊かにするアイデアまで考えてくれます。Yohanaでは、家事代行はもちろん、これらのような広く家族の日常を支援するサービスも提供しています。ぜひ一度、次の詳細ページをご覧ください。
▶︎yohanaについて詳しくはこちら
ご紹介したようなアウトソーシングサービスを上手に活用することで、家事の負担を減らし、家族との大切な時間を確保することができます。しかし、まだまだ「富裕層向けのサービス」「贅沢」という印象を持つ人も少なくありません。実際には、上手に活用することは、「個人のウェルビーイングの向上」につながるとして、行政も推進のための取り組みを進めています。
また、現代社会を生き抜くために必要な「人に頼る力」を育てることにつながります。「人に頼る力」とは、自分の限界を認識し、適切なタイミングで他者の助けを求める能力のことです。家事代行サービスを利用することは、単に家事の負担を減らすだけでなく、この「人に頼る力」を実践する良い機会になり得るでしょう。
自分たちの生活スタイルに合わせて、適切なバランスで家事などをアウトソースすることを検討してみてはいかがでしょうか。
Yohanaでは、Yohanaメンバーのお困りごとを解決するサービスを提供しています。共働き夫婦の家事・育児分担については、次のようなお手伝いが可能です。
・家事分担に便利なアプリのリサーチ
Yohanaでは、家事分担を「見える化」できる便利なアプリのリサーチを代行します。プッシュ機能による家事の時間の通知や、夫婦向けのペアリング機能など、アプリの特徴や料金をまとめ、希望に合ったアプリを提案します。
・家事や育児分担のアイデア探し
ちょっとしたアイデアが、夫婦のお悩み解消に役立つかもしれません。Yohanaは、家事や育児分担に役立ちそうな本や、同じような家庭の体験談を読めるサイトなどをお調べします。
・時短のアイデアや家事代行サービスのリサーチ
家事を効率化したいあなたには、時短術や代行サービスをお調べし、複数の家事代行サービスの特徴をおまとめします。一部のエリアにはYohana独自の家事代行サービスもあるので、ぜひ選択肢に入れてみてください(別途費用)。
「家事分担や代行サービスを検討したいけれど、忙しくて調べることすらできない」「そもそも調べるのが苦手」……そんな共働きのご夫婦は、ぜひYohanaを活用してみてください。
共働き夫婦の家事分担は、家族にとって重要な課題です。本記事では、理想の家事分担を叶えるための3つのポイントをご紹介しました。
家事を「見える化」して分担のルールを決める
定期的に夫婦でコミュニケーションをとり、お互いの状況を理解し合う
時短につながるテクニックや家電、家事代行などを活用する
これらのポイントを意識し、夫婦でお互いの状況や気持ちを尊重しながら家事を分担することが、仕事と家庭の両立につながります。また、家事の効率化で時間に余裕が生まれれば、家族と過ごす貴重な時間を増やすこともできるでしょう。
本記事を参考に、ライフスタイルに合った家事分担の方法を見つけ、家族との充実した時間をお過ごしください。
[参考]
共働き夫婦の家事分担を滞りなく進めるには、入念な準備や工夫が必要です。だから、Yohanaに頼ってみませんか。次世代ファミリーコンシェルジュサービス Yohanaなら、専用アプリを通じてあなたのTo-doリストを、あなたに代わり、調査・比較・提案・予約などをいたします。
自分だけでは思いつかなかったアイデアや選択肢にも出合えて、より多くのことをスムーズに実行できます。
共働き夫婦の家事分担を滞りなく進めるには、入念な準備や工夫が必要です。だから、Yohanaに頼ってみませんか。次世代ファミリーコンシェルジュサービス Yohanaなら、専用アプリを通じてあなたのTo-doリストを、あなたに代わり、調査・比較・提案・予約などをいたします。
自分だけでは思いつかなかったアイデアや選択肢にも出合えて、より多くのことをスムーズに実行できます。
夕食の献立や食材リストの作成、買い物やお料理、子どもの宿題の確認に新しい習い事の調査まで。現代の家族はいわゆる家事以外にも、くらしのタスクに週約17時間*も使っているといわれています。そんな忙しいあなたを支えるために、Yohanaのチームがお手伝いします。
調べごとや旅行の企画、大切な方へのギフトやお店の予約、家事や掃除の代行手配まで、Yohanaができることはたくさんあります。家族のこと、子どものこと、自分のこと...まずは任せてみてください。
*Yohana調べ:首都圏の30-40代の子育て中の共働き世帯の男女600名を対象にした調査結果より(2023年1月実施)
夕食の献立や食材リストの作成、買い物やお料理、子どもの宿題の確認に新しい習い事の調査まで。現代の家族はいわゆる家事以外にも、くらしのタスクに週約17時間*も使っているといわれています。そんな忙しいあなたを支えるために、Yohanaのチームがお手伝いします。
調べごとや旅行の企画、大切な方へのギフトやお店の予約、家事や掃除の代行手配まで、Yohanaができることはたくさんあります。家族のこと、子どものこと、自分のこと...まずは任せてみてください。
*Yohana調べ:首都圏の30-40代の子育て中の共働き世帯の男女600名を対象にした調査結果より(2023年1月実施)