子どもの未来を広げるプリスクールの魅力｜特徴や選び方を徹底解説

「将来、国際的に活躍できるように幼い頃から英語を身に付けさせたい」と考える保護者にいま人気なのが、プリスクール（※）です。英語の習得を目的とした未就学児のための施設全般を指し、日本では「英語保育園」「インターナショナルプリスクール」などと呼ばれることもあります。現在、全国で約800ほど開設されています。

※プリスクール（Preschool）とは、本来は欧米において2〜5歳の未就学児が通う一般的な教育施設のこと。本記事では日本でプリスクール、インターナショナルプリスクールと呼称される施設について記しています。

一般的な幼稚園や保育園は、学校教育法や児童福祉法の規定に沿って運営されていますが、プリスクールの多くは認可外保育施設として、独自の教育プログラムを提供しています。入園可能な年齢も0歳～3歳など施設によって異なり、保育時間もさまざまです。幼稚園と同じ時間帯で運営している施設もあれば、17時以降に延長保育を行っている施設もあります。

プリスクールは、インターナショナルスクールと同一に語られることがありますが、位置づけは異なります。英語を母国語とする子どもが「英語で」学ぶ場がインターナショナルスクールであるのに対して、一般的な英語保育園やプリスクールは、未就学児が「英語を」学ぶための施設です。オールイングリッシュで活動を行う施設もありますが、英語と日本語を半々で使用したり、基本の保育時間は日本語で行いつつ英語のプログラムの時間を設けたりしている施設も。英語以外にも、お昼寝の時間や給食の有無、運動や外遊びの時間がどれくらい確保されているか、ひらがなの学習サポートがあるか、長期休暇の有無など、園によって教育内容や特徴は大きく異なります。子どもの性格や家庭の教育方針と合わせて検討することが大切です。

英語保育園（プリスクール）への通園には、さまざまなメリットとデメリットがあります。

プリスクールに通園するメリット

1. 早期英語教育

幼少期から英語に親しむことで、自然な英語力が身につきます。特にネイティブ講師による指導は、正確な発音やリスニング力の向上に効果的です。幼い頃からネイティブの発音に触れることで、自然な英会話スキルの上達が期待できます。

2. グローバルな視点の養成
多様な文化に触れられる機会が多いため、国際感覚が養われることが期待できます。これは将来のグローバル社会で活躍するうえで大きな強みとなります。

3. コミュニケーション能力の向上
"Show and Tell"と呼ばれるプレゼンテーションをはじめ、積極的に自分の意見を発言する機会が多いので、自主性や表現力が鍛えられます。

4. 多様な教育プログラム
英語だけでなく、アートや音楽など、バランスの取れた教育を受けられる施設も多くあります。子どもの総合的な能力開発も期待できます。

プリスクールに通園するデメリット

1. 英語力の維持の難しさ

卒園して小学校に進んだとたんに英語を忘れてしまう可能性もあります。継続して英語力を磨くためには、英語教室や休暇中の短期留学なども利用しながら、英語に触れる機会を提供し続けることが必要です。

2. 日本語教育の不足 

一般的な幼稚園や保育園に通う子どもに比べて、日本語を使用する時間はどうしても少なくなります。そのため、家庭での会話や読み聞かせ、読み書きのフォローも大切です。

3. 高額な費用

プリスクールは一般的に授業料が高いことも念頭に置いておきましょう。年間150万～200万円前後が目安ですが、250万円以上の高額な施設もあります。ただし、自治体に届け出をし、基準を満たした認可外保育施設は無償化の対象となっており、補助金も支給されます。補助金支給の対象かどうかも合わせて確認しましょう。

4. 文化的なギャップ

日本の伝統的な行事や文化に触れる機会が少なくなる可能性があります。日本文化への理解を深めるために、家庭で取り組んでいく必要があるでしょう。

プリスクールを選ぶ際の重要なポイントをご紹介します。まず、教育方針と環境を確認しましょう。英語教育の比重、日本語教育との兼ね合い、文化的要素の取り入れ方などが重要です。また、クラスの規模や個別対応、保護者との連携体制も考慮すべきポイントです。さらに、卒園後のサポート体制や立地、通園の便も重要な選択基準となります。その他には、保護者の評判や卒園生の進路実績なども参考になります。

これらのポイントを総合的に判断し、お子様に最適な環境を選びましょう。多くのプリスクールで実施している体験入園を活用し、お子様の反応や適性を直接確認することをおすすめします。

Yohanaでは、メンバーのさまざまなお悩みを解決するサポートをしています。こちらでは英語保育園・プリスクール探しについてYohanaのスペシャリストがご提案できる内容をご紹介します。

近所の英語保育園のリストアップ
ご要望のエリア内で、プリスクールあるいは英語に注力している保育園をお探しします。学費や入園年齢、保育無償化の対象か否かなど比較しやすいようにおまとめします。

希望する英語保育園の比較検討
数か所の英語保育園について、その特徴の違いやスクールバスの有無などの通いやすさ、お弁当持参かなどもリサーチします。説明会などがある場合、その情報も含めてお調べいたします。

引越し先での英語保育園のリサーチ
ご要望のエリア、あるいはお住いが確定している場合は、補助金支給対象かも含めてリストアップいたします。卒園後の進学先としてインターナショナルスクールが通える範囲にあるかなどもあわせ、リサーチいたします。

プリスクール（英語保育園）は、早期英語教育と国際感覚の養成を目的とした施設です。自然な英語力習得やグローバルな視点の養成といったメリットがある一方、高額な費用や日本語教育の不足などのデメリットもあります。選択の際は教育方針やカリキュラム、費用などを総合的に判断し、家庭の状況や子どもの特性に合わせて慎重に検討することが大切です。