「STEM(ステム)教育」という言葉を耳にしたことはありますか?さまざまなスキルを身に付けられる教育手法であり、これからの時代を生きる子どもたちにとって重要な教育と言われています。本記事では、STEM教育の意味やその重要性をわかりやすく解説し、家庭でできる年齢別の実践アイデアや習い事選びのポイントを紹介します。お子様の成長をサポートするSTEM教育を始めてみたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
そもそもSTEM教育とはどのような手法で、子どもにとってなぜ重要なのでしょうか。また、STEM教育と類似する「STEAM(スティーム)教育」もありますが、違いはなんでしょうか。
・STEM教育の意味
STEM教育とは、「科学(Science)」「技術(Technology)」「工学(Engineering)」「数学(Mathematics)」を統合的に学ぶ教育手法です。これら4つの分野の頭文字からSTEMと呼ばれています。
S : Science(科学)
T : Technology(技術)
E : Engineering(工学)
M : Mathematics(数学)
STEM教育の特徴は、各分野を個々に学ぶのではなく、むすびつけたり組み合わせたりして学ぶ点や、積極的に学びを深める「アクティブラーニング(生徒が能動的に学ぶ手法)」です。
2009年、オバマ元大統領の演説にてSTEM教育の重要性が強調され、その名が認知されるようになりました。また、2013年にアメリカで発表された「STEM教育5カ年計画」によって、STEM教育はさらに注目を集めました。
また、国際的な調査でもSTEM教育が国家の経済力やイノベーション力に直結していることが示されており、アメリカ、ヨーロッパ、アジアでグローバルな競争力を維持・強化するために政府が積極的に取り組んでいます。
日本でも、学校教育にSTEM教育が徐々に導入されています。たとえば、2020年に小学校でプログラミング学習が必修化されました。しかし日本での取り組みは、アメリカや欧米などの海外と比較して遅れていると言われています。
・STEM教育はなぜ重要?
近年グローバル化が進み、AIやロボティクス、DXなどの技術が急速に発展しています。従来人が行っていた労働の補助や代替も、それらにより可能になってきました。この流れに伴い、IT社会やグローバル社会に適応できる専門的なスキルを持った人材の需要が高まりつつあります。STEM教育はこうした人材の育成において、重要な役割を担っていると考えられます。
今後、技術革新によって新しい職業が生まれる可能性もあるでしょう。子どもたちは、変化の激しい社会でも、STEM教育を通して自らの未来を創造していく力を身につけることが必要です。
また、さまざまな先進国がこのSTEM教育に力を注いでいます。日本経済においても、国際競争力向上のために必要な取り組みです。
・STEAM教育との違い
STEAM教育とは、STEM教育に芸術・教養(Art/Arts)の項目を加えた教育手法です。
S : Science(科学)
T : Technology(技術)
E : Engineering(工学)
A : Art/Arts(芸術・教養)
M : Mathematics(数学)
2006年に、アメリカの教育者により提唱された教育理念が「STEAM教育」です。STEM教育がねらいとする「創造性」の育成をさらに補う要素として「芸術」を取り入れているのが大きな違いです。
STEM教育に、「A」の領域が持つ哲学的要素や独自性を掛け合わせることで、さらに総合的なスキルを手に入れることが期待されてます。
STEM教育は単なる理系知識の詰め込みではありません。もちろんITリテラシーやテクノロジーへの理解を深めることも期待されていますが、将来必要とされる基礎的なスキルを身に付けられる点がSTEM教育の大きなメリットです。
たとえば次のような能力です。
・問題解決能力
問題の本質を自分の頭で考えて解決まで導く能力です。
もしかしたら今後はロボットやAIの活用により、社会的な課題を解決に導く必要が求められるかもしれません。さまざまな学問を横断し、総合的に問題をとらえる力を育むことで、子どもたちがクリエイティブにアイデアを生み出せるようになるでしょう。
・自主性
人に指示される前に自分で行動する能力です。
前述のとおり、STEM教育では子どもたちが能動的に学び、問題を解決することを重視しています。この習慣によって、自ら課題を設定し行動する能力が身につきます。
・創造力・発想力
既存の枠組みにとらわれず、新しいアイデアを生み出す力です。
STEM教育では学問を横断的に学ぶため、広い視野で物事をとらえられるようになります。
柔軟な発想によって、新しい仕組みや価値などを創り出せる人材になれるでしょう。
・批判的思考力(クリティカルシンキング)
物事の本質を理解して適切な道筋を導き出す能力です。
STEM教育により批判的思考力を高めることで、膨大な情報にアクセスしても的確な情報を選別できるでしょう。この力はITリテラシーを高めることにもつながり、トラブル回避に役立ちます。
とはいえ、理系科目が苦手なお子様にとっては勉強が大変に感じるかもしれません。STEM教育を楽しめるように、学び方を工夫する必要があります。
プログラミング教育は2020年度から順に学校の必修科目となりましたが、学校だけでは十分とは言えません。日常生活にもSTEM教育の要素を取り入れてみるのがおすすめです。
保護者が積極的に関わり、楽しみながら主体的に学ぶ姿勢を見せることが重要になります。年齢別に実践的なアイデアをご紹介するので、トライしてみましょう。
・乳児期(0歳~1歳)
0〜1歳の乳児は、日々未知の体験に出会っています。そんな乳児の好奇心を刺激するため、五感を意識したSTEM教育を遊びの中に取り入れるのがおすすめです。
振ると音が出るおもちゃによる聴覚への刺激や、やわらかいボールやブロック、積み木を触って数や形を把握したり、積み上げたりする遊びをさせてみましょう。楽しみながら試行錯誤すると、主体的に環境と関わる力が育っていきます。
・幼児期(1歳~6歳)
乳児と比べてレベルの高い遊びができるようになった幼児期には、お絵かきや工作、パズル遊びをしてみましょう。図画工作で色を混ぜて新しい色を作ったり、組み立てたりする過程で、基本的な原理や構造を学べます。自分の手を動かして学ぶことで、探求心や問題解決能力などの成長が期待できます。
・小学生(6歳~12歳)
小学生になったら、学校教育でも必修化されているプログラミングに挑戦してみましょう。いきなり難しいプログラミングに挑戦させて、苦手意識を植えつけてしまっては元も子もありません。まずは、レベルに合ったものから始めましょう。
たとえば、カラフルな図形で視覚的にプログラミングができる「ビジュアルプログラミング」や、ロボットの操作ができたりオリジナルゲームが作成できたりするものがあります。お子様の関心にあったものを勧めて、楽しみながら取り組めるようにしましょう。
・中学生以上(12歳~)
中学生以上になると、より高度なプログラミングに挑戦してもよい時期です。ビジュアルプログラミングだけでなく、PythonやJavaScriptなどに代表される「テキストプログラミング」もおすすめです。高度なプログラミング技術を習得すると、自由度の高い創作を実現できます。科学技術分野への関心が高まり、進路選択の幅も広がるでしょう。
STEM教育を日ごろから取り入れるなら、習い事の活用もおすすめです。具体的なおすすめの習い事と、選び方のポイントをご紹介します。
・おすすめの習い事3選
STEM教育でおすすめの習い事を3つ、ご紹介します。
- モノづくり・ロボット教室
創作が好きで、家電やおもちゃなどの機械に関心があるお子様であれば、モノづくり体験やロボット製作ができる体験教室がおすすめです。製作を通して、実践的な技術や工学の知識、問題解決能力を習得できます。
- パソコン・プログラミング教室
パソコンやタブレット端末などのデジタル機器に慣れ親しみ、その仕組みに関心があるお子様であれば、パソコン・プログラミング教室がおすすめです。これらの教室では、パソコンの基本的なスキルを身に付け、IT社会で活躍するための基礎を築くことができます。それだけでなく、上手く動作するように繰り返し試すことで、論理的思考力や問題解決能力が育まれるでしょう。
- 科学実験教室
日ごろから好奇心が旺盛で、実験や観察に興味があるお子様には、科学実験教室がおすすめです。科学実験や野外実習を通して、身近に潜む自然科学を見つけることで、探求心や主体的に考え取り組む力を習得できます。
・習い事選びのポイントとは
お子様の興味関心を尊重して、習い事を選択することが第一です。体験入会などを活用して関心を探り、習い事教室との相性も確認してみましょう。お子様にとって楽しみながら学べる環境を見つけてあげることが大切です。
また苦手意識を持たせないために、習い事教室のレベルがお子様に合っているかどうかも確認しましょう。「初心者歓迎」の教室や、習熟度別にコースが分かれている教室を選ぶと安心です。
Yohanaでは、Yohanaメンバーのお困りごとを解決するためのサポートをしています。STEM教育が気になっている、今すぐ子どもに始めさせたい、というご家庭向けには、次のようなリサーチのお手伝いが可能です。
・お子様の年齢に合わせたSTEM教育の事例探し
お子様の年齢から、どのようなSTEM教育から始めるのがいいのかを検討するための材料として、具体的な事例をピックアップします。
・お住まいの地域でSTEM教育を受けられる学校・施設のリサーチ
STEM教育が受けられる学校・施設を、ジャンルや予算、地域、受講日時などから探して提案します。体験の有無・受講料に加え、問い合わせ先なども丁寧にリサーチ。WEBサイトからの体験予約代行も承ります。すぐに一歩を踏み出せるような情報提供を行います。
・家庭でできるSTEM教育のための教材のリサーチ
前述の通り、STEM教育は家庭で取り組むことも可能です。お子さまの年齢や希望のジャンルを聞いて、適した教材を複数リサーチします。
STEM教育はあまりなじみのない言葉かもしれません。だからこそしっかりとリアルな情報を手に入れ、お子様の将来に役立つ教育を取り入れましょう。
自分で調べる時間がない……という方は、ぜひYohanaへ相談してみてください。
STEM教育は、これからの社会で必要とされるスキルを育むための重要な学びのスタイルです。理系科目の知識にとどまらず、思考力や主体性などの能力を身につけることができ、0歳から身近なところで始められるのが魅力の一つでしょう。
ご家庭での工夫や習い事を通して、年齢やお子様の個性に合ったアプローチを取り入れてみましょう。習い事探しなどのタスクをなかなか進められない場合は、忙しい家族のくらしをチームでサポートするYohanaのサービスにお任せください。
お子さんの年齢や個性に合わせたSTEM教育の取り組みには、入念な準備が必要です。だから、Yohanaに頼ってみませんか。次世代ファミリーコンシェルジュサービス Yohanaなら、専用アプリを通じてあなたのTo-doリストを、あなたに代わり、調査・比較・提案・予約などをいたします。
自分だけでは思いつかなかったアイデアや選択肢にも出合えて、より多くのことをスムーズに実行できます。
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*Yohana調べ:首都圏の30-40代の子育て中の共働き世帯の男女600名を対象にした調査結果より(2023年1月実施)
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